変わらぬ日常

今持っているこの竹製の箒。 本来は掃除用として支給されているものだけれど、もし私が仮に魔法の力で空に向かって柄の先を遠くに向けて飛ばしたら、どこまでも遠くまで飛んでいけるんじゃないだろうか。 「…なんてね。」 この世界に魔法はない。 あるのは魔法の世界を描いた物語たちだけ。 でも、だけとは言ったって、それだけで私は幸せに生きていられている。 それだけで十分幸せなことだ。 まあでも、一回試してみるか。 「それっ!」
ぽんとりんご
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投稿も内容も不定期です