『ギャルなあーしと、めちゃでかいタコ』
とある海辺の堤防にて、ひとりの女子高生がたこ焼きを食べていた。
「あちゃ~。たこ焼き冷めちゃってるし……」
毛先に青のメッシュの入った茶髪を、クルクルと指で回しながら女子高生がぼやく。
「まー、美味しいからいっか! しかも、今日暑いし」
しかし、一瞬で気を取り直し、茶色の革靴をプラプラと足で遊びながら、たこ焼きをもうひとつ口に放り込む。靴下が土踏まずの所まで下がっているのは、蒸れてしまったからで間違いない。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2021/10/13 4:07
是呈 霊長(ぜてい たまなが)🌟小説書きつつイラスト修業してます