残人

残人
 友人の墓参りに初めて行った。享年23。友人が亡くなるのはこれが初めてではないがやっぱり慣れない  不幸があった時、弔いに行く側の人の言葉が好きだ。中学生のとき同級生が自殺した。葬式に参列し焼香をあげた後で何となく外で屯っていたら、部活の顧問の先生がやってきて  「こんなことはあっちゃならねぇ…あっちゃならねぇことだ。」 って呟いた。ドラマのワンシーンみたいに言うから近くにいた不良の生徒までみんな黙ってしまった。  大学生の頃には高校の友人が亡くなった。葬儀を終えひとしきり旧友と微妙な挨拶を交わした後、なりゆきで高校の頃の部活の顧問と帰ることになった。その時には  「まだ始まったばかり…いや、始まってもいないのにねえ…」 って言うから教え子が亡くなるのってどんな気持ちですかって聞こうとしてやめた。やめてよかった。
Jumpei
最近本を読み始めました 家にダンベル欲しい