140文字小説+α その170 「500円貯金箱」

 押入れの中を整理していると、500円貯金箱を見つけた。  手に取ると、ずっしりと重みを感じる。軽く振ると、ジャラジャラと音もする。  これは、予期せぬ臨時収入だ。  俺は、その貯金箱を開けることにした。  中身は、全部50円玉だった。なんでやねん。  少ししょんぼりとしてしまった。臨時収入ではあるんだけど、なんか上がっていたハードルに思いっ切り突っ込んでしまった気分だ。  というか、50円玉こんだけよく集めたな、俺……。  まぁ、いい。それよりも押入れの整理を続けよう。  それから、20分後。今度は、段ボールから金一封と書かれた封筒を見つけた。
きと
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。 あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。 カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。