過ちの夜

人肌が恋しいなんて気持ち知りたくなかった。 恋人なんて要らない。 私には音楽さえあればいい。 そう思って23年生きてきた。 おかげさまで彼氏なんてできたことがない。 音楽高校に通い、音大へ進学し、学生生活のほとんど全てを練習に注ぎ込んだ。 才能の無い私は必死に練習して、親に反対されていた留学もやっとのことで許してもらって来た。
ちょこぺん