お前は殺せない

お前は殺せない
激戦のなか、崩れた建物の隙間に二人の戦士がいた。そのうち一人の戦士のナオトは、深い傷を負って体力もほとんど残っていない。やがて、仲間のアキラにこんな事を言い出した。 「痛い…もう俺はダメだ。どうせ死ぬなら、お前に殺されて死にたい。頼む、俺を殺してくれ…!」 「は⁉︎ なに言ってんだよ!俺はお前を殺せねぇよ!」 だが、アキラはすぐに否定した。 「はは…おまえは優しいよな。でももう、俺も限界なんだ。痛くて痛くて、たまらないんだよ」 致命傷を負っているはずのナオトだが、どういう訳かいつまでも意識がはっきりしているせいで、苦しんでいる。アキラは、ただそれを見守ることしかできなかった。 「ナオト…」 「だから頼む、お前が俺を殺すんだ。あぁ痛い! 早く、早く殺してくれ‼︎ 早く‼︎」 ナオトの苦しむ姿に、アキラは泣きながら叫んだ。 「無理だよ! 俺にはそんな事できない!」
海月
海月
しばらく投稿少なくなるかもです 高校二年の海月(くらげ)です! 多ジャンルの小説をたくさん書きたいと思うので、気軽にリクエストをお願いします! 毎日受け付けております👍 🔴YouTubeでボカロPをやってます! 興味がある方は、僕の作品のコメント欄まで♪🔴 プロセカやってます! 「きゃらめる・らて」フレンドコード:549149525832708097 ※サムネやアイコンのイラストは、ChatGPTやピクルー、フリー画像などを主に使用しています。