硝子を口に含む 2
「人魚姫の話、苦手なの」
「えっ?可愛いのに。赤い髪の毛とか」
「ディズニーの方じゃなくて。グリムの方の」
授業中からこっそり見ていたのであろう寧々のスマホには赤い髪の人魚姫が笑顔を浮かべて海の中を泳いでいた。
「可哀想な話だから嫌いなの」
頬杖を付いてこちらを見つめる寧々に私は視線を遣る。
「……んー、もやっとするの」
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文字数: 3909
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/2/15 7:53
最終編集日時: 2025/2/17 2:53
べっこう飴
甘いものと二度寝と金曜日の夜が大好きです🫧通勤中に読めるような短編ものを書こうかなって取ってます!!