ミステイク(第1章-3)

3 「昨日の撮影、どうだった?」  始業前の一服の合間、浅茅が訊いた。 「あぁ、恙なく」  芹馨は言ってから、そういえば来なかったな、と遅れて思う。 「記事上がった?」 「そうですね、八割方」 「にしちゃ浮かない顔してないか?」  目敏く、浅茅が気付く。
光沢 季環
光沢 季環
カクヨム→kindleに移行し、現代ドラマ系の小説を出版中です。 Noveleeさんでは、恋愛系の長編を投稿したいと思っています。宜しくお願い致します。 twitter→@mitsu_kiwa