最終話 コード:ジニア
僕はすぐに奴が肉弾戦に切り替えたのだと悟った。
青影を握り、一歩一歩踏みしめて奴との間合いを詰める。
互いの間合いに入った途端、僕と奴は同時に攻撃を仕掛けた。僕は炎のブレスを吹いた。その炎は青でも赤でもなく、黒い炎だった。これがステージFの炎。しかし奴はブレスを難なく回避し、僕に向けて拳を振るってきた。僕は即座に青影でガードするが、その強力な一撃に刀は折れてしまい、僕の体躯に拳が命中する。
「ぐはっ」
僕はそのまま数メートルほど吹き飛ばされてしまった。廃工場の壁に激突する。頭がぐわんぐわんと揺れて血が滴り落ちる。脳震盪を起こしたようだ。
だが奴の猛攻は止まらない。
ギロルは瞬時に間合いを詰め、再び拳を放ってきた。僕は黒炎を纏った拳で迎撃する。互いの拳がぶつかり合うたびに大気が揺れる。
しかし僕のステージFにはまだ固有能力が残っている。
僕は即座に炎のブレスを掌に溜め込み、炎を槍に変形させて奴に向けて投てきした。ギロルは身体に纏った黒い霧を槍状に変形させて僕の炎の槍に向けて投てきする。炎の槍と霧の槍が正面からぶつかり崩れ落ちる。変身魔法を使用している今のギロルにはどうやら僕のステージFの固有能力は効かないらしい。これは完全に単純な肉弾戦になりそうだ。
僕とギロルは互いに間合いを詰め、拳をぶつけ合う。頬を殴り合ってその都度よろめきながらも攻撃を続ける。『暁の会』のアジトは泥臭い戦場と化していた。
0
閲覧数: 43
文字数: 6406
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/6/4 13:05
白崎ライカ
アニメ、ファンタジー、剣戟アクションが好きです。
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
温かい目で見て下さると作者は喜びます!
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
カクヨムでも連載を始めました!
よろしくお願いします〜