壊れる音がした。②

壊れる音がした。②
『Shinさん、この前は配信見てくださってありがとうございました!』 コメントを早速送った。 「あ、らむさん!聞きにきてくれたんですか。こちらこそ、ありがとうございます。」 私の好きな声で、そう返してくれた。 褒め合うようなやり取りを繰り返しながら、お互いに配信をする度に、コメント越しに話をするようになった。 Shinさんは、歌だけでなくゲーム実況もしていて、たまにお茶目なことを言うような、とても面白い人だった。 意気投合した私たちは、SNSのDMを送り合い、どんどん仲良くなっていった。 そんな楽しい日々を過ごしていたら、あっという間に大学卒業の日がやって来た。
らん。
嘘か本当か。