ロボット研究所
また一つ歳を重ねた。年々身体の衰えを感じずにはいられん。
彼が元の時代に帰ってからちょうど50年が過ぎた。結局、私の制服姿を見せることも、結婚相手を紹介することも叶わなかったけど、もう一度会うことがあればこれまでの話をたくさんするつもりだ。
「所長、お客様がお見えです。」
突然通信が入った。今日は来客の予定はなかったはずだが…
「すぐに向かおう。また国のお偉いさんかな?」
「それが…その…」
妙に歯切れの悪い反応が返ってくる。
「まぁいい、お茶を汲んできてもらえるかな。」
「かしこまりました。」
私は少し身だしなみを整えてから応接室の扉を開けた。見覚えのある丸いシルエットが目に入る。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2022/3/24 1:51
最終編集日時: 2022/6/6 17:53
絵空