未熟

未熟
まだ青いびわの苦みが舌をすべる。 野に生えたものを、石で落としたのだ。 美味しいものだと思って頬張った苦さで、 うんと顔をしかめた私をあの人は笑った。  「おまえはわたくしの目を河原の石のようだともうすのか!」  記憶にあるかぎり、一度も出したことのないような大きな声を出し、唇を噛みしめて、目の前の乳兄弟を見つめた。乳母が慌てふためいているのが、横目に見えた。  当の乳兄弟はと言うと、すこし驚いたような顔をしているだけで、なにも申し訳なさそうな様子も見せない。乳兄弟のその態度に、はらわたが煮えくり返りそうだった。  「わたくしは!わたくしは、いやしくなどない!」
歩道橋
歩道橋
はじめまして。 ゆっくりだったり、マシンガン投稿だったりします。 高校二年生です。