過酷

過酷
次の日、弱子はいつも通り学校に行った。すると、靴箱から上靴がなくなっていた。 「ちゃんと入れたのに...。きっと誰かが隠したに違いない。」弱子はそう思った。しかし、弱子への嫌がらせはそれだけではなかった。 「おはよ...って黒板消しを仕掛けたの誰?粉まみれになったんだけど!」 「あらー弱子おはよー。あなた名前通り弱いねー。弱いからこんな事されるのよ。」 そこにいたのは、鬼杉密代(おにすぎみつよ)だった。密代はクラスの問題少女である。密代の両親はモンスターペアレンツであるので、密代の言う事に逆らう事はできないというルールは小学校の頃からあった。だから、弱子は当然密代には逆らえない。さらに、机の中には手紙が入っていた。その手紙には、弱子に対する悪口が書かれていた。 「弱子のバカ、アホ、ブス、クズ、カス、ゴミ、弱虫、泣き虫、木偶の坊、役立たず、死ね、消えろ、この世からいなくなっちまえ!」 弱子は泣きそうになった。しかし、ここで泣いたらまたいじめられる。だから、弱子は泣くのを我慢した。
体長160cmのナメクジ
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