地下室の魔術師

ひんやりと冷たい階段を下りる。 そこには満ち足りた、また、芳醇な世界が広がっている。 窓のない静けさの中で私は目を凝らす。 手探りで電灯のスイッチを探し当て、貞節を守っているそれを私は愛おしく思う。
テディベア
テディベア
詩を長年書いてます。詩では銀色夏生さん。小説では江國香織さんが好きです。あまり固苦しくなく、気軽に読めるものが好きです。