ガラスの靴

ガラスの靴
 一目見た時に、好きになった。  毎朝の仕事。家族を養うためには、新聞配達をやめることはできない。そんな中で僕は彼女と出会った。  彼女は配達先の家で下働きをしている少女だった。  まだ誰も起きていないような時間でも、彼女は一人で起きて健気に働いていた。  薄汚れた僕にも優しくて、新聞を受け取って「ありがとう」と微笑んでくれた。
まめ菓子
まめ菓子
短編を書きます。