夏の思い出(俳句・短編)

 夏祭り兵児帯揺らす金魚たち  茹だる夜も下駄を鳴らせや阿波踊り  缶ビール具なし焼きそば夏を喰う  ある蒸し暑い晩、家族に連れられて地元の夏祭りに出かけた。  祭りというだけあって、周囲では鮮やかな浴衣姿が金魚の群れのように行き来していた。  そして商店街の一角で、目玉である阿波踊りを覗き見た。賑やかな祭囃子は肌を伝い、下駄の鳴らす音が鮮明に耳に触れた。
湯呑
湯呑
読み専にて登録しましたが、作品投稿もします。 ジョージ・オーウェル氏の名著と同年の年長組。