お疲れ様のあとで。
春の風が頬をなでた朝。
新卒として初めてオフィスのドアをくぐる私は、少しだけ息を整えてから中へ入った。
スーツは新品のまま、パンプスはもう少し履き慣らすべきだったと思いながら、硬くなった表情を必死にほぐす。
(あぁ、緊張する……)
そんな風に硬直していた私に、最初に声をかけてくれたのが、優斗さんだった。
「お疲れ様、緊張したでしょ」
「これから分からないことがあったら、なんでも聞いて」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/7/22 6:58
最終編集日時: 2025/7/22 6:59
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はじめまして😊