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沈まぬ月
雨が降っていた。 傘は持っていたけど、ささなかった。 空から落ちてくる水の粒が、頬を伝う涙を隠してくれるような気がして ライブハウスの裏口。 誰もいない、鉄扉の前。 まだ、彼は中にいる。 あの、騒がしいステージの光の中に。 私は今日、振られるために来た。
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文字数: 1193
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/6/25 15:04
天野雪
創作