わたしたちは、空。空は、海をかける。
最終章 わたしたちは、空。
海は、空をかける。
それから五年の時が経った。
春の海沿い、風がやさしく吹いている。
かつて遥と歩いた道を、僕は今日もひとりで歩く。
でも――もう、「ひとり」ではない気がしていた。
僕は今、言葉を紡ぐ仕事をしている。
大学で詩や表現を学び、出版社で編集をしながら、自分でも詩集を出すようになった。
最初の詩集のタイトルは、彼女がくれた言葉だった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/10/31 9:25
三秋 うらら