記憶2
僕の記憶の中の彼女は幼かった。
彼女は、気が弱くていじめられがちな僕をいつも守ってくれた。
「どうして言い返さないの!」
「ちょっと我慢すれば済むから…」
僕がそう答えると彼女は不服そうな態度を前面に出してくる。
そんな日常がある日を境に変わってしまった。僕への嫌がらせを邪魔してくるのが気に入らなかったのだろう、ターゲットが僕から彼女に変わったのだ。
彼女は平気そうだった。
僕はそれを見て安心した。僕はいじめられないし、彼女は平気そうだと。僕は、全てが解決したと本気で思っていたのだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/10/7 3:01
最終編集日時: 2023/10/8 8:16
雨森
下書きに使ってます