枯らす花

枯らす花
「はぁ」 見上げれば首が痛くなるほど大きなマンションを前に、俺は思わずため息をついた。 昔は何度も通った場所だが、ここまで重い気持ちで入るのは初めてだ。 胸の奥に渦巻く感情を無視し、エレベーターに乗り、目的の部屋に向かう。 ドアの前にたっても俺の心が晴れることはなかったが、それでも覚悟を決め、インターフォンを押す。 ピンポーン。 「はい」 気の抜けたような音とは対照的な、不機嫌そうな女の声が返ってきた。
実々
実々
はじめまして!実々(みみ)です。 ファンタジーも恋愛もどんなジャンルも大好きな中学生です。 小説書くの初心者なので暖かく見守ってください。