この世界の神は◯◯だった。

僕は今が辛い。だから神へ祈る。 「愚かなる人類を見守る神よ、僕を助けてください。僕はもう一人惨めに生きていくのは嫌なんです。お願いします。どうか我の願いを叶えたまへ。」 毎日毎日、同じことの繰り返し。神への祈りが終われば家へ帰り、近所の子供や大人にいじめられる。 「あの子も可哀想よね。」 「ええ、本当に。」 「私の親がもし殺人犯だったらなんて考えたら生きていけないわよ。」 「本当よね。」 「あの子ももしかしたら人を殺してるかもしれないし、近づきたくないわよね。」 「殺されかねないものね。」 近所の大人達はそう言って、僕を苦しめる。
露くん
露くん
この春専門学生になったので趣味程度でやってます。