突然の宣告

突然の宣告
合宿から数日後。俺たち小説研究部は、「中高合同小説クラブ総合会」に首席することになった。この総合会では、俺たち以外の中高校の小説部の作品を見て参考にしたり、同じクラブ同士として交流を深めるものだ。有名な小説家の方も来るようで、もし運良く優秀な作品に選ばれれば表彰もされるらしい。そのため今現在、部長は張り切っている。 「うーん、どうもいい作品が生まれない…」 「そうですか?これなんていいと思いますけど」 「いや、これはダメだだって…」 部長と雛河先輩、すごい頑張ってる。それに比べて俺は、未だにあの日の先生のことで頭がいっぱいだ。先生は俺をほんとに必要としてくれている。でも、もし陸上をやっている俺だったら?そんなことをずっと考えては、頭を抱えている。 「おーい、高川くん手止まってるぞー」 「すみません……」 「…もう、部長ってば」 「なんだよ」 「ほんとに空気読めないですね」
アール・ダークソード・サファイア
アール・ダークソード・サファイア
自分の性癖詰め込んだ、最強のBL小説を書く人。腐向け。短髪、筋肉、犬系、爽やか男子、ノンケ、受け好き。ほぼBLしか書かないと思いますが、たまに夢小説とかもあるかもしれません。