突然の宣告
合宿から数日後。俺たち小説研究部は、「中高合同小説クラブ総合会」に首席することになった。この総合会では、俺たち以外の中高校の小説部の作品を見て参考にしたり、同じクラブ同士として交流を深めるものだ。有名な小説家の方も来るようで、もし運良く優秀な作品に選ばれれば表彰もされるらしい。そのため今現在、部長は張り切っている。
「うーん、どうもいい作品が生まれない…」
「そうですか?これなんていいと思いますけど」
「いや、これはダメだだって…」
部長と雛河先輩、すごい頑張ってる。それに比べて俺は、未だにあの日の先生のことで頭がいっぱいだ。先生は俺をほんとに必要としてくれている。でも、もし陸上をやっている俺だったら?そんなことをずっと考えては、頭を抱えている。
「おーい、高川くん手止まってるぞー」
「すみません……」
「…もう、部長ってば」
「なんだよ」
「ほんとに空気読めないですね」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/8/20 11:48
アール・ダークソード・サファイア
自分の性癖詰め込んだ、最強のBL小説を書く人。腐向け。短髪、筋肉、犬系、爽やか男子、ノンケ、受け好き。ほぼBLしか書かないと思いますが、たまに夢小説とかもあるかもしれません。