チーズバーガーと、ピクルスと。

チーズバーガーと、ピクルスと。
「ピクルス、私が食べよっか」 チーズバーガー。 私と、一緒に住んでいた彼とのお決まりのメニュー。 彼はピクルスが苦手だったから、いつも代わりにわたしがとって食べてあげていた。 1番上のバンズの蓋を、ちょっと慎重に開くと露になるのは、すこし茶色がかった緑の野菜。 やっぱり人には好き嫌いがあるんだなぁと感心しながらも、心の中では、私はその行為を、まるで私と彼だけの秘密の合言葉のように密かに楽しんでいた。 でも1年前に、彼と私、は同棲を辞めた。
ごとばいん。
ごとばいん。
古典、現文の題材をリメイクしたり、オリジナルたまに書いたりマンです。