私は頭がいい。

私は頭がいい。
私は頭がいい。 それは、世間一般で言うところの「賢い」という意味ではない。 文字通り、「頭」がいいのだ。 私は施設生まれで、親の顔など覚えてはいないが、ごく普通な1人の人間として日々を過ごしている。 街に出ると、決まって「頭いいね」と言われる。 アパートの管理人、コンビニの店員、タクシーの運転手と、あらゆる「街の人々」から    「頭いいね」 と言われるのである。 理由は非常に簡単なものだ。 この街で人間は私しかいないのだから。
石焼鍋
石焼鍋
高校2年生。 学生ゆえ作品の公開は 単発、連載にかかわらず不定期です。 作品を読んでいただき、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。