走れ、愛すべき人よ

私は迷わずボタンを押した。 「ん…、ここは?」 「絵麻!絵麻!なにしてんのよ!早く降りなさい!」 「え?えっ!?ここって、木の上!?嘘…!どうやって降りよう!」 姿勢を崩して落ちてしまった時誰かが私を受け止めてくれた。 「…大丈夫か?」 「はっ!」 晴樹だ。 私は急いで逃げた。 「はぁっはぁっ、心臓に悪いわよ。もう晴樹には関わらないんだから!」
Natume
Natume
少し重めの話を書いています。