追憶の名残〜blue side story〜 第15章 抵抗Ⅲ

追憶の名残〜blue side story〜 第15章 抵抗Ⅲ
 俺の部屋にはカイルも泊まる事となった。いざとなった時に、近くに居た方が護衛出来るから。そう言われた。  カイルには、まだ解呪の剣の存在は伝えていない。何度も俺の死に際に立っていたのだ。その心中を察すると、言うに言えなかった。  カイルが部屋へ入ってくる前に、解呪の剣をクローゼットに押し込めた。あとは見付からない事を祈るのみだ。  静かに夜は更け、朝が訪れる。  鳥の鳴き声と共に起床すると、カイルはティーカップに紅茶を注いでいるところだった。 「もうそろそろお目覚めかと思いまして。朝の一杯いかがですか?」 「うん、頂くよ」
ナナミヤ
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ファンタジー、時々現代なSSと、恋愛ファンタジーな連載小説を載せています。 SS、連載小説ともに気まぐれ更新しています。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは小説家になろう、NOVEL DAYSで投稿しています。 必ずフォロバする訳ではありませんので、ご了承下さい*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2025.9.1.開催予定です。 第1回優勝者  ot 様