月影ノ誓 十五
第四節 赫月
【赫月の夜と鬼の胎動】
戦の痕が残る山中に、静寂が戻っていた。
だが、それは終わりの静けさではなかった。
雨は、いつの間にか止んでいた。
空に、赤く滲むような月が昇っていた。
赫(あか)き月。血の色にも似たそれは、不気味なほどに地を照らしている。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/8/8 14:33
まき
noteにて創作過程をUP中
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