俺を助けてくれ。

俺を助けてくれ。ん?どんな状況か分からないから助けられないって?仕方ねぇな。今この場所には俺しかいない。そして俺は3匹の巨大な何かに囲まれている。そいつらは“何か”を貪り食っているんだ。そのうちの1匹は“何か”を細長い物で滅多刺しにして粉々にして白くてツヤがあるものにかけて必死に混ぜている。時々飛び散ってるからいつか俺に当たってきそうだ。そいつの隣にいる奴は“何か”をもう既に分解していて細長い物で綺麗に口元らしきとこへ運んでいる。そいつの歯は1部銀色に輝いていた。何故か1部しか銀色に光ってなかったんだ。最後の1匹は“何か”を道具を使わずに分解していた。“何か”から苦戦しながら細長い針を取り出していたんだ。そいつは食べ散らかしが酷く俺の周りがだんだんと汚くなってるんだ。恐ろしくてしかたねぇ。なんだこの巨大な何かは。ん、なんだ?俺の身なりがどんなのか知りたいって?あぁ教えてやるよ。俺は全身オレンジ色さ。囚人服みたいだよな。俺この服嫌いなんだ。でもここ最近、服が変えられなくて困ってるんだ。オマケに親から変な帽子まで無理やり被らされたんだよ。緑の変な帽子。これで俺からの状況報告は以上だ。俺を助けてくれ。 「お母さんこの“魚”美味しいね!」 母親の隣の娘が嬉しそうに言った。その手元には白くツヤのあるご飯に細かくした“魚”を混ぜた、ねこまんまを美味しそうに食べていた。 「そうね。」 母親がニコニコしながら言った。奥歯が少し銀色に光った。母親の“魚”は綺麗に食べられていた。 「んー、骨取るの難しい…」 母親の前にいる息子が険しい顔をしながら言った。 「お母さんやろうか?机の上も散らかっちゃってるし」
ヌア
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こんにちは〜こんばんは〜 短編小説を書きたいなと思ってます。 かなりの気分屋なので投稿頻度は少なめです。