透明の君が消えるまで#9
僕は流れてきた涙を拭った。泣きたくないのに、泣きたくなんかないのに、僕の本音が零れて、溢れて止まらない。
「僕…っ、凛透のことが…なかなか受け入れられなくてっ…受け入れなくちゃいけないのにっ、受け止めてあげないといけないのに…っ、…僕は受け止めてあげられない…、…認めてあげられない…、僕が認めてあげなきゃ…凛透は可哀想だって、…辛いだろうなって分かってるのに、っ…壁を感じちゃって、…前に、進めないんだっ、…。」
僕はぼやける視界の中、途切れる音の中、必死に言葉を紡いだ。
「だけど湊は…、僕よりずっと大人で…前を向いてて、…認めてあげられてて…っ、僕なんて何もしてあげられない…、…。」
湊が僕の背中をさすった。
「蒼真はそう思えてるだけで、前を向けてんだよ。」
優しい声色だった。包み込むような、温かい声だった。
「俺だってすぐに受け入れられたわけじゃない。そうなんだって知ってから、どうやって話すかとか、どうやって接するかとか散々悩んで、葛藤して、それで今受け入れてる。蒼真はそれに時間がいるんじゃないか。でもそうやって考えてるところがすごいんだよ、偉いんだよ。きっと凛透だって喜んでくれる。」
僕は顔を上げた。きっと涙でぐしゃぐしゃだっただろう。
「ゆっくりでいいんだ、大丈夫。」
2
閲覧数: 41
文字数: 1126
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/10/31 13:37
最終編集日時: 2024/12/1 13:25
い⃟ち⃟ご⃟ラ⃟テ⃟
どうも、!高校生やってます
少しでも面白いと思ってもらえるように、頑張って小説を創作してます、!
是非読んでくれると、嬉しいです!
※フォロバ期待できないと思います
フォローする際は私がお願いする場合あり
《完結》
「僕が描く一生の物語」
「正義の変貌の先、辿り着いた真実の絆」
「画面越しの君」
「期限付きの恋を君と」
2023 3/18 start