透明の君が消えるまで#9

透明の君が消えるまで#9
僕は流れてきた涙を拭った。泣きたくないのに、泣きたくなんかないのに、僕の本音が零れて、溢れて止まらない。 「僕…っ、凛透のことが…なかなか受け入れられなくてっ…受け入れなくちゃいけないのにっ、受け止めてあげないといけないのに…っ、…僕は受け止めてあげられない…、…認めてあげられない…、僕が認めてあげなきゃ…凛透は可哀想だって、…辛いだろうなって分かってるのに、っ…壁を感じちゃって、…前に、進めないんだっ、…。」 僕はぼやける視界の中、途切れる音の中、必死に言葉を紡いだ。 「だけど湊は…、僕よりずっと大人で…前を向いてて、…認めてあげられてて…っ、僕なんて何もしてあげられない…、…。」 湊が僕の背中をさすった。 「蒼真はそう思えてるだけで、前を向けてんだよ。」 優しい声色だった。包み込むような、温かい声だった。 「俺だってすぐに受け入れられたわけじゃない。そうなんだって知ってから、どうやって話すかとか、どうやって接するかとか散々悩んで、葛藤して、それで今受け入れてる。蒼真はそれに時間がいるんじゃないか。でもそうやって考えてるところがすごいんだよ、偉いんだよ。きっと凛透だって喜んでくれる。」 僕は顔を上げた。きっと涙でぐしゃぐしゃだっただろう。 「ゆっくりでいいんだ、大丈夫。」
い⃟ち⃟ご⃟ラ⃟テ⃟
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どうも、!高校生やってます 少しでも面白いと思ってもらえるように、頑張って小説を創作してます、! 是非読んでくれると、嬉しいです! ※フォロバ期待できないと思います  フォローする際は私がお願いする場合あり 《完結》 「僕が描く一生の物語」 「正義の変貌の先、辿り着いた真実の絆」 「画面越しの君」 「期限付きの恋を君と」 2023 3/18 start