左手

あの頃のことは、まだ昔と呼ぶには近すぎるはずなのに、どうしてこんなにも遠く感じるんだろう。 成人式のあとに開かれた同窓会。 久しぶりに集まった顔ぶれは、少し大人びていて、でも笑い方はあの頃のままだった。 懐かしさと居心地の悪さが混ざる中で、なんとなく視線を泳がせる。 その時、不意に止まった。 「久しぶり」
寸志
寸志
はじめまして