ノック
蒸し暑い夏の夜。
冷房をつけているはずなのに汗が止まらず、寝苦しくてとても眠れたものじゃない。
この家に引越して一人暮らしを始めてから、こんな夜が何度かあった。こんな日には、決まってアイツがやってくる。
コンコン
窓を叩く、ノックの音。カーテンで遮られて見えないが、その向こうには確かに、誰かの気配がある。
枕元の携帯電話の通知音が鳴る。俺は起き上がって携帯を取り、メッセージを確認する。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2021/8/28 9:51
最終編集日時: 2021/8/29 3:21
ルリカラ
空想が好きな黒猫です。
普段は他サイトで長編を書いています。短編はあまり書かないので投稿頻度は低め。
サムネイルはいつも適当に作ってます。
よろしくお願いします!