命と夢〜ヤモリ〜
つややかな肌。
月光を反射し、広い夜を見上げる。
見上げるのは、四つの眼と、濡れ湿った地面。
さざめき合う葉の隙間が、口のよう。
それにつられて、一方のヤモリの腹が鳴った。
「ぼっ、腹が減ったなあ。」
おぼつかない人間の言葉で話す。
夜と混ざった、黒いヤモリ。
「おめ、昨日あめ食たろ?」
もう一人が足元の水たまりを、
0
閲覧数: 28
文字数: 2089
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2025/4/15 14:57
最終編集日時: 2025/4/25 14:36
飛ぶ五月
I’m just thinking out loud…