命と夢〜ヤモリ〜

命と夢〜ヤモリ〜
つややかな肌。 月光を反射し、広い夜を見上げる。 見上げるのは、四つの眼と、濡れ湿った地面。 さざめき合う葉の隙間が、口のよう。 それにつられて、一方のヤモリの腹が鳴った。 「ぼっ、腹が減ったなあ。」 おぼつかない人間の言葉で話す。 夜と混ざった、黒いヤモリ。 「おめ、昨日あめ食たろ?」 もう一人が足元の水たまりを、
飛ぶ五月
飛ぶ五月
I’m just thinking out loud…