鳴らした音の行く先は 5-4
第五章四話 抜け出したくて
ホテルのラウンジでお父さんと向き合っている。
今日は出張で近くまで来ていたから、話すならそこだと言われた。
「今日はお時間を取っていただき、ありがとうございます」
コーヒーをすすって、こちらを見てくる。
「私の本当のお母さんについて教えてください」
私がそう言うと、お父さんは怪訝そうな顔をした。
「それを聞いてどうするのかね。知ったところで得るものはないだろうに」
釘を刺される。聞くなということだろう。でも、そんなわけにもいかない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/4/20 22:23
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。