異質な惑星①

異質な惑星①
カラ星の宇宙船艦隊のある宇宙船のなかでこんな会話がされていた。 「前方にある星は次の侵略にもってこいの惑星だな。」 「あぁ、地球とかいう星らしいが自然も豊かで土地も比較的広い。我が星の保養地に最適だ。それに我々にはこれがあるのだから。」 そう言いながら、カラ星人の1人が積んできた大砲に視線を向けた。地球で例えるならまさに昔の海賊が使っていたそれ。 「我々は熟練した戦闘技術を身につけたおかげでこの大砲も2分で再装填できるようになった。それに、火縄銃や弓もある。万が一の時に備えて剣と盾も持ってきておいて良かったな。」 事実、カラ星人たちは、標的になった星から『宇宙一の兵器』とよばれる大砲で数々の高度な文明を持った星々を占領してきた。 「この前のカルル星との戦闘では向こうも高度な文明のため拳銃を持っていたから被害も大きかったがなんとか勝利を掴めたな。」 「やはり、我々の星の戦闘技術は最高レベルなのだろう。それに高度な文明があるからこそ光速宇宙船で重い弾薬や砲弾をたくさん運んでこられたのだ。」 そのとき、地球を観察していた1人が言った。 「この地球という惑星でもある程度の文明があるようですよ。見てください、周りを人工衛星が飛んでいます。」
June 4
June 4
大好きな作家は星新一と東野圭吾、小松左京です。 「少しの想像力で、多くの感嘆を」をスローガンに頑張ります。