鳴らした音の行く先は 6-15

鳴らした音の行く先は 6-15
第六章十五話 番外編 感情を表に  最近、時雨は誰かとよく話している。それに気づいて時雨を問い詰めた。時雨は観念したのかその子を紹介してくれるようだ。 「こんにちは!俺は一ノ瀬颯!颯って呼んで。よろしく!」  俺が元気よく言うと彼は戸惑っていた。ちょっと元気に話しかけすぎただろうか。 「暁山湊です。えっと…颯…?よろしく…」  なんだかものすごく小さく見える。遠慮しているのだろうか。  湊は時雨の方を見て、何か訴えかけてるようだった。  ずるい。なんで時雨とそんなに仲が良いのだろう。  俺も混ぜてほしくて湊と視線を合わせる。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。