守護の拳
第2話
「裏通りの影」
広場を抜けて、二人は人通りの少ない路地へと足を踏み入れた。
さっきまでのネオンの光が、背後で遠のいていく。
古びたコンクリートの壁、錆びたフェンス、積み重なったゴミ袋。
吹き抜ける風が、遠くのベルの音をかすかに運んでくる。
「……本当に、こんなところにお店があるの?」
優子が不安そうに問いかける。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/16 17:45
最終編集日時: 2025/11/16 17:54
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
鴉羽大地
昨年から少しずつ書き進めている小説のテーマは「武道」です。私がこれまでに学び、経験してきた少林寺拳法や武道の哲学を物語に込めています。主人公が己を磨きながら困難を乗り越える姿を描く中で、「力」と「正義」のバランスや、人とのつながりの大切さといった普遍的なテーマに挑んでいます。