第二問 √1 中村・烏野編

第二問 √1  中村・烏野編
「ただいま」 「おかえり。今日は遅かったのね。ご飯できてるわよ。」 「うん…先風呂入るわ…」 俺は母の返事も聞かず部屋へと階段を上がっていく。反抗期は俺には無い。何故なら我が家は母子家庭で母一人で家庭を支えている。そんな母に迷惑をかけたくは無いと思い、勉学にも励むようになった。母には再婚でもして楽に生活を送って欲しいと思っているが、俺を気に掛けているんだろう。部屋に入り俺は鞄を置き、ベッドへ横たわった。ふと目に入ったのは机の上のゲームソフト。 「なんだあのゲーム…」 近づいてパッケージを見てみると表紙は鮮やかな青色に文字はカラフルな色。裏を見てみるとゲームの絵や説明は記載されていない。ゲーム名を見てみると尚更世界観が分からなくなる。 『現世の想ひ出はより深く!』 「それ今日ポストに入ってたのよ。」
辞めます
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