不老不死の薬 第一話
『来世はもっと幸せになりたいな』
私はそう呟きながらどこまでも広く、キラキラと美しい海を見つめる。私は大きく息を吸った。塩っぽい風が私の髪を靡かせる。口の中にほんのりと柔らかい海の味を感じた。私は目を閉じる。心に決めた私は足の力を抜いた。
私は海に飛び降りた。浮かばないように体につけた重りが、私を海の底へと引き摺り込む。もう未練はない。口に含んだ酸素がなくり、息が苦しくなってきた。でもこれでいい。海の底へと降り注ぐ光が瞼を通して感じられる。私はもがくことなく海の底で眠りについた。
「おはよ」
誰かが私に声をかけている、その声で私は意識が戻ってきた。体が暖かい。
ここはどこだろう、天国かな。ポカポカと暖かい光を体に感じる。
「意識が戻ってきたみたいだね」
どこか懐かしく、聞き覚えのある声だ。若い青年くらいの声が私に語りかけてきた。
「フフ、可愛い顔してるのに勿体無いよ。自殺なんて。」
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文字数: 2107
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/4/8 11:54
最終編集日時: 2026/1/4 11:36
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
ちほつ
初めまして暇つぶし程度に見てくたら嬉しいです