危険な学校生活

危険な学校生活
私は高校生活をそれなりに楽しんでいた。 校内には食堂もあり、みんなが自由に過ごすことのできる空間もあった。 私には1人の親友がいた。"撫子"。その子の兄はどこかのお店の旦那様。とても仲良くさせていただいていた。 私は学生の身でありながら、ある組織に入団していた。撫子の兄が率いる、なんというか、マフィアのような団体だ。勿論、撫子はそのことを知らない。私がその組織にいる理由は2つある。1つ目は、私が特別な力を持っているということ。2つ目は、撫子を守れと旦那様からの命令があるからだ。旦那様は1つ年上の高校2年生。私の方が学年も一緒だし、性別も一緒だからなにかと都合がいい。 そんなことを振り返りながらいつも撫子と学校生活を楽しんでいる。 撫子は特別な力を持っている。それゆえ、狙われやすい。 そんなことを、校庭を見ながら考えていた。 「ねえ、しゅなちゃん。一緒にご飯食べない?」 「ん、いいよ」 昼休みになるといつもこうして話しかけてきてくれる。そして屋上に行き、校庭を見ながらパンを食べる。
珠那
珠那
読書が好きで、書く側に挑戦してみたいと思って始めてみました! よろしくお願いします! 学校に通っているので更新頻度は低めです。