黒を白にする男

分厚いアクリル板の向こう側で、黒崎誠は不遜に背もたれに身を預けていた。 連続通り魔事件の容疑者。その目は、獲物をなぶり殺した悦びにまだ浸っているような濁りがある。 「あんたが、どんな黒でも白にするっていう先生か」 黒崎が薄笑いを浮かべる。白石は無言で資料を広げた。 「……やってない。俺はあの夜、家で寝てたんだよ」 「嘘を吐くな」
しょま
初めまして