フレイル=サモン〈CⅩⅩⅩⅩⅧ〉

フレイル=サモン〈CⅩⅩⅩⅩⅧ〉
サウラ国領土〈ジェノバ中央都市・ジェノバ王宮[食事塔]〉  塔に入ると、一向は密閉された小さな部屋に出た。物置部屋ほどの狭苦しい空間が、蝋燭の光を受けて薄ぼんやりと浮かんでいる。食事塔というからには食堂のような場所なのだろうと思っていたが、眼前にあるのは実に奇妙な部屋だ。 そして何より…… 「なんかここ、暑くない?」 軍服の襟元をパタパタさせながら、フレイルは後ろの二名に確認をとった。 「うん……暑い」 「ああ、かなり蒸し暑いな。外は涼しいぐらいやったのに」 ラノスは獣毛に覆われる顎に片手を添えた。そう、そこがこの部屋の奇妙なところだ。  冬朝の冷たい空気のおかげで比較的涼しかったというのに、この踊り場(?)はどう言う訳だか高温で多湿だ。
クリオネ
クリオネ
※注釈※ 時折り過去話に手を加える事があります (大きく変えた場合は報告します) 定期的なご確認をお願いします。 novelee様の不具合か、 長い文章の一部が 途切れている場合があります。