140文字小説+α その129 「悪い自慢」
「俺ぁ、昔はワルだったんだよ」
居酒屋で飲んでいた時。隣のおじさんが若い女性を口説いていた。
今時、悪い自慢で口説ける女性がいるとは思えないけど。
「俺は昔、空母と戦ったんだよ。一人で素手でな」
「んぶ」
あぶねぇ、噴き出すところだった。
空母とタイマンて。嘘にしても嘘過ぎるだろ。
見ろ、女性も変な顔してるぞ。
「凄かったぞー。相手は、戦闘機で撃ってくるし、もちろん空母本体も砲撃してくるしな。何とかクロールで避けたけどな」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/9/15 0:04
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。
あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。
カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。