9月、生真面目で純真なキミを乱した夜想曲

 焦燥感から少し背伸びをしたくなる9月。  放課後、人知れず流した涙の感情を知りたくて、教室を出て行こうとするキミの手首を捕らえた。  小さく肩を震わせながら嗚咽をこらえるキミは振り返らない。  掴まれた手を振り解く気力もなさそうだった。  選択を委ねたキミは、今、どんな顔をしているのだろう。 ①「日陰」・「日向」  ✴︎ 静寂  ✴︎ 三日月  ✴︎ 涙目
木のうろ野すゞめ
木のうろ野すゞめ
雰囲気小説を書く人です。 毎週金〜日曜日の間になにかしら書きあげていきたいです。 現在は主に「書く」「書く習慣」にて生息しております。 2025/8/16〜 ※無断転載、AI学習禁止