Novelee
N
Novelee
読む
発見
募集
ログイン
メニュー
音に触れた日
夜のあいだだけ開く、小さな音の庭があった。 風よりも静かで、灯りよりもやわらかい。 そんな入口を押すと、ひとつのピアノが ぽつんと月明かりのそばに座っている。 鍵盤に指をそっと置くと、 白は朝露のつめたさで、黒は夜の深さを抱いていた。 どちらも言葉を持たず、 ただ触れられるのを待っている。
続きを読む
4
2
閲覧数: 141
文字数: 542
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/11/17 7:18
涼風葵
蒼色文学創作者☁️❄️ コメントがくると喜びます💬♥ 2024.9.23〜