白黒ジグソーパズル #2 君と僕の思い出のピース

白黒ジグソーパズル                                                       #2  君と僕の思い出のピース
「ごめん、僕、君の名前忘れてた。それどころか、ここに来るまで君との思い出にモヤがかかってた気がするんだ。」 心当たりがあるのだろう顔で彼女は俯いた。 「うん、大丈夫…。」 大丈夫じゃない口調で無理させているのが伝わる。申し訳が立たない。 だが、目の前にいる彼女は果たして本物なのだろうか。こんな時に最低な疑問がふと脳裏に過った。 「本当に白鳩なの?」 「私は私だよ?w、けどね……」 一瞬笑みを見せたかと思ったら、すぐさま目の奥が曇った。 「生きては無いよ?....。」希望は消え失せた。でもなんで今この瞬間、僕は白鳩と喋っているのだろう。 まぁ、考えても分からないことは後回し。
嵐R.M
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