白黒ジグソーパズル #2 君と僕の思い出のピース
「ごめん、僕、君の名前忘れてた。それどころか、ここに来るまで君との思い出にモヤがかかってた気がするんだ。」
心当たりがあるのだろう顔で彼女は俯いた。
「うん、大丈夫…。」
大丈夫じゃない口調で無理させているのが伝わる。申し訳が立たない。
だが、目の前にいる彼女は果たして本物なのだろうか。こんな時に最低な疑問がふと脳裏に過った。
「本当に白鳩なの?」
「私は私だよ?w、けどね……」
一瞬笑みを見せたかと思ったら、すぐさま目の奥が曇った。
「生きては無いよ?....。」希望は消え失せた。でもなんで今この瞬間、僕は白鳩と喋っているのだろう。
まぁ、考えても分からないことは後回し。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/7/29 15:29
最終編集日時: 2022/7/30 10:02
嵐R.M