明日が来ない駅

その駅は、終電を逃した人だけがたどり着けるという。  時刻表はない。  駅名も書かれていない。  ただ、一番線ホームに古びた列車が一両だけ停まっている。  その夜、仕事帰りの葵は、気づけばその駅に立っていた。
宵依 (よい)
宵依 (よい)
04(21) 元保育士 日常の中で、こぼれ落ちそうな気持ちを拾い集めています。 エッセイを中心に、詩や短編小説を書いています。 夢や思い出も、ときどき言葉に。🌙