美しい君と

美しい君と
 真夏の陽射しは容赦なくアスファルトを照らした。家から出て数分、少し歩いただけでシャツが体に張り付く。汗が背中を流れる感覚に思わず顔を顰めていると、近所の犬から吠えられた。  他のご近所さんには甘えたように擦り寄っていく愛くるしい小型犬のはずが私の前だと凶暴化してしまうらしい。  いつもの事に特に気にすることもなく通り過ぎ、バス停のベンチに腰を下ろした。ここは屋根付きベンチなだけマシだが、熱は身体から離れてくれない。  手で軽く仰ぎながら住宅街を眺める。朝早くから走り回るサラリーマン、髪を整えながら歩く女子校生、散歩に出かけているおじいちゃん。どうしようもなく平和で代わり映えのない日常を生きる人々。  何もかもが平凡以下の私、柳田りこだがこの人達とは違うことが一つだけ。それはこの地球の秘密を知るほんのひと握りの人間であるということ。  この世界の秘密。  それは一般人に知らされていない生き物が存在するということだ。それを管理する職員が私である。  特定異形生物、特異はある日突然観測された。 初めての個体は01として記録されている。虎と同じくらいの大きさで、翼と鋭い牙を持つ攻撃力の高い個体。
るり
るり
拙い文章ですが、温かい目で見てください。 よろしくお願いします!