追憶の名残〜blue side story〜 第15章 抵抗Ⅱ

追憶の名残〜blue side story〜 第15章 抵抗Ⅱ
 * * *  ミユの体力面を考え、魔法の特訓は二日後から行われる事となった。加えて、重要な事がもう一つある。使い魔たちがダイヤにやってきたのだ。影の襲撃を受け、世界の監視よりも俺たちの護衛に力を入れたい、との事だった。  食事の準備は全て使い魔たちが整えてくれた。部屋の時計の針を見てみれば、時刻は五時半――こんな時だ、既に三人は会議室に居るのだろう。もしかすると、特訓の作戦でも立てているかもしれない。  そろそろ俺も会議室に向かおうか。カップに残っていたレモンティーを口に含み、茶葉の風味を楽しんだ所で喉へ流し込んだ。  そう言えば、ミユとフレアはどうやって和解したのだろう。時間の許す事があるのなら、聞いてみても良いだろう。  考え事をしながら廊下を進む。会議室の扉を開ける前に、何やら中から話し声が聞こえてきた。 「あんまりからかわないであげて。ミユは必死だよ?」
ナナミヤ
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ファンタジー、時々現代なSSと、恋愛ファンタジーな連載小説を載せています。 SS、連載小説ともに気まぐれ更新しています。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは小説家になろう、NOVEL DAYSで投稿しています。 必ずフォロバする訳ではありませんので、ご了承下さい*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2025.9.1.開催予定です。 第1回優勝者  ot 様