レンガ

レンガ
あるところにレンガをつみつづけるおじさんがいて、その近くにはきいろを愛する女の子がいました。 ここは砂漠の最果てであり、また夢の延長であり、そしてやわらかい桃やピーナツの香りがふうわりと漂うやさしい街でもありました。 誰もここを秩序がない街だとはおもわず、ただ日々における平凡を ゆっくりと楽しんでいました。 レンガをつみつづけるおじさんは言います。 「今日はレンガをふたつもつんだぞ。がんばったなぁ」 それをみていたきいろを愛する女の子は、あれぇと思いました。
公文
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